10日間100時間のヴィパッサナー瞑想。全体で12日間の滞在です。持ち物や茂原駅からダンマーディッチャ(瞑想センター)までの行き方、初日はどんな風に過したのかをお伝えします。

必要な持ち物
参加する時に必要な持ち物をご紹介します。絶対に必要なもの、あったら良いもの、必要ないもの。10日間を快適に過ごすためのヒントをお伝えします。
シーツ、布団カバー、枕カバー(レンタル可500円)
枕カバーは大きめのものを準備しましょう。レンタルする場合は3点セットで500円です。どれか1枚だけでも500円かかります。必ずこの3点セットは必要になります。自分はシーツなど必要ないなどは言えません。自分が必要ないのではなく、貸してくださる協会が必要としています。
一番荷物の中でかさばるものです。荷物を少なくしたい人、お金で解決したい人はレンタルにするのも良いですね。
着替え
瞑想用の服はシャカシャカと音が出ないこと。露出がないことが条件になっています。自分の事だけではなく、他の参加者への配慮ある服装をするよう注意されます。
私が参加した時は下駄を履いた人がいました。下駄は歩くたびにカタカタと音がなるので控えた方が良いと思います。
長く座禅を組むので、柔らかい素材が最適です。約2週間の間で気温もかなり変化しますから、薄手のものと厚手のものなど温度調節できるようにしておくと良いと思います。
私は瞑想用とパジャマは別にしていました。服を変える事で瞑想とお休みの切り替えになったと思います。
洗濯
瞑想センターでは洗濯もできます。洗濯は手洗いで脱水だけ機械を使えます。私は10月に参加して3日に1回のペースで洗濯をしていました。
ハンガーは瞑想センターにあるので用意をする必要はありません。自分のを用意しても勝手に使われます。使われても喋る事が出来ないので自分のだと主張もできません。洗剤は瞑想センターの忘れ物入れに入っているのを私は拝借しました。
下着
洗濯をどのぐらいの頻度で行うかによります。必要な枚数を持って行きましょう。
タオル類 手拭いが便利
手拭きタオルとシャワーの後に使う体を拭くタオルが必要です。
私は2日目のシャワーの時にタオルを持って入るのを忘れ、どうしよう!!となったのですが、ミニバッグに手拭き用に手ぬぐいが1枚入っていたのに救われました。そして手ぬぐいは髪の毛・体を拭くのに十分だと知りました。
手ぬぐいだとすぐ乾くし、洗うのも楽です。次回また参加する時はフェイスタオルは持って行かずに手ぬぐいを持っていくと思います。
洗面用具
シャンプー、リンス、石鹸は各自で用意が必要です。忘れ物ケースにもたくさん入っていたので忘れた人は使えます。
化粧水や乳液、日焼け止めなども持参して下さい。メイク道具も最終日には必要ですね。瞑想中は誰も見てないのでメイクの必要はないです。でもメイクしている人もいたかな。
長靴
一応持って行きましたが、使用せず。(10月参加)
瞑想センターにもあるけれど、私は共用の長靴は嫌で使いませんでした。梅雨時期などは必須アイテムだと思います。ぬかるみがすごいのでお気に入りの普通の靴では行かない方が良いです。冬の参加者はスノーブーツとかで行くと良いと思います。
小さく畳める日本野鳥の会の長靴を履いている人がチラホラ。これは便利だな!って思います。雨の多い季節の参加者にはすごくオススメです。持ち運べる長靴っていいなって思いました。
折りたたみ傘
必須です。瞑想センターにも何本かありますが、自分のものがあると安心です。12日もいると、意外と雨が降ります。
サンダル
持って行って良かったものです。宿泊棟から瞑想センターなど行き来する時にサンダルやツッカケがあるとスムーズに動けます。夏はトングサンダルで良いと思いますが、それ以外の時期はスポッと脱ぎ履きできるものが良いです。瞑想センターはずっと座っていると冷えるので、厚手の靴下も必須です。
懐中電灯
必須です。夜は懐中電灯なしでは歩けません。暗すぎるので星空はとっても綺麗ですよ!
目覚まし時計
私は必要でしたが夫は持って行きませんでした。朝4時の起床の時には、鐘を鳴らす担当になった参加者が鐘を鳴らして知らせてくれます。その他の瞑想の始まり・終わりも全て鐘の音です。途中で何時なのか知りたい人や4時前に起きて準備をしたい人は持って行きましょう。
その他・薬など
その他あると便利な物はミニバッグ、マイボトルくらいです。真夏は虫除けや痒み止めなどが必要かも。
薬は持って来た薬を初日に申告する必要があります。私は妊娠中だったためサプリと処方された下剤を持っていました。特に取り上げられるわけではないと思います。
茂原駅からダンマーディッチャへ
瞑想センターのある茂原駅は結構な田舎の駅なので、都会の常識は通用しません。スムーズに移動するためのヒントをお伝えします。
最寄・茂原駅からバス
ご飯を食べる所はヴィドフランスかロッテリアくらいです。(2016年参加)
駅前にセブンイレブンがありました。
茂原駅からバスに乗りますが、ほとんどヴィパッサナー瞑想へ行く人たちが乗車します。間に合うように行くには14:00発もしくは15:30発のバスに乗るよう指示されています。私は混み合うのが嫌で14:00発に乗車しました。それでも小さなバスは一杯です。ほとんどの人は座れていましたが、荷物がみんな多いので抱えながら座るのも大変です。
注意!!
このバスは両替が出来ないのでお金をくずしてから乗車して下さい。ICカードも使えません。
最寄バス停から送迎車もしくは徒歩
睦沢中央公民館で下車するとボランティアの方が車で迎えてくれます。レディーファーストで送ってくれます。
ちなみに、15:30発に乗った方の話を聞くと、バスの中は鮨詰め状態でかなり大変だったそうです。睦沢中央公民館からダンマーディッチャまで、送迎の車がピストン運転してくれますが、乗れる人数は少ないので荷物だけ持って行ってもらい、20分くらいかけて歩く人も多いそうです。
15:30発は私としては過酷…と思いましたが、14:00発だと開始まで長い時間をやることもなく過ごすことになります。それはそれでヒマなわけです。のんびり過ごせる事を良しとするか、鮨詰めを状態を良しとするかのようです。
瞑想センター到着後 受付と講話
1日目はこれからの日程の説明や宿泊場所の案内です。玄米菜食のカレーを食べたら、ゴエンカ氏の講話を聞いて明日からの瞑想に備えます。
受付
17:00位になるとやっと受付が始まります。コースマネージャーに宿泊場所(ベッドの番号)、瞑想センターで座る場所を教えられ、貴重品や携帯電話、アクセサリーなど瞑想に必要のないものは全て預けることになります。
初めての生徒はドミトリータイプのだだっ広い部屋にベッドがずらっと並んだ部屋へ案内され、古い生徒は個室のある棟になるようです。
コースを途中で辞めないこと、規律を守ることを改めて書面で確認し、それを守ることにサインします。案内を受けた人から自分のベッドへ行き、ベッドメイクや荷ほどきをします。
瞑想センター最初の食事はヴィーガンカレー
そしてまた食堂へ行き、カレーが振舞われました。クミンの効いたインド風の豆カレーはとっても美味しいです。玄米と合わせて頂く玄米菜食カレーはこれから瞑想が始まるな。と感じさせてくれます。
期間中は基本玄米食です。少し玄米に慣れておいた方が良いかな…と思います。
食後はコース参加の注意事項や質問の受付、奉仕の方のご紹介、施設の案内などがされます。
ゴエンカ氏の最初の講和
最後に瞑想センターに全員が集まり、ようやくゴエンカ氏の講話が始まります。これから続く10日間の瞑想の後には毎日、ゴエンカ氏の講話を聞くことになります。その講話の第1回目です。
ヴィパッサナー瞑想とは何なのか…
悟りを得るとは…
宗教とヴィパッサナー瞑想は何が違うのか…
瞑想という実践をするだけでなく、講話を聞き、考え、知識を得ることの大切さなどが最初に説かれます。特に「真理」と「道」については、これから続く10日間の瞑想という大変な作業をやり抜くために必要なお話だと思います。
ただ知識を得るだけでもダメ、ただ実践を積み重ねるだけでもダメ。悟りを得るには教えを聞き、知識を得、実践を行う事の大切さを説かれます。そして盲目的に瞑想をするのではないことも講話で仰られています。
最後に明日、1日目の朝4:30から始まる瞑想でするべき事や瞑想の方法をレクチャーされて終了です。
ゴエンカ氏の書籍は必須アイテム
ゴエンカ氏の講話の内容は書籍で出版されています。
『ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門―豊かな人生の技法-ウィリアム・ハート』
参加されるのであれば事前の読んでからヴィパッサナー瞑想に参加される事を強くススメます。たくさんの例え話で分かりやすく説明してくれています。むしろ、「読まずに参加してどうするの?」というぐらい必要なことが既に書かれています。このブログを最後まで読んでくださっているのであれば、本1冊購入して、しっかり準備しましょう!
では次回は瞑想開始してからの事をお伝えしますね。