私の子供も9ヶ月になり、掴まり立ちを覚え、伝い歩きをし始めました。オギャーっと出てきて、何にもできなかったのが、もう歩く1歩手前です。早いですねー。
私も産後9ヶ月。体力は回復したと思っていましたが、インフルエンザになったり、免疫力は産後で低下しているのかしら?なんて思ったりしています。
自宅出産ってどんななの?
前のブログでもお伝えしていましたが、私は出産を自宅ですることを選びました。助産師さんに来てもらい、自宅のリビングで産むのです。
そんな流れを友人に話すと…「まじで??」なんて言われますが、あなたの(多分…)オバアチャン世代はみんな家で産んでたのよ!!なんて思ってしまいます。
戦後、アメリカの介入があって自宅出産から病院分娩へと切り替わったと言われていますから、戦前はみんな助産師さんがお家に訪ねて行って、近所のおばさま達の介助があって生まれてるんですよね。
『大丈夫やで 〜ばあちゃん助産師(せんせい)のお産と育児のはなし〜』という90歳現役助産師の本も妊婦さんにオススメです。
助産院での検診
まず助産院を選んで良かったなぁと思えることは、出産までに何度も行かなければならない検診がアットホームで心休まる環境だったことです。
東久留米市のさかもと助産所
私がお願いしたさかもと助産所は東久留米駅から歩いて20分(妊婦の足では30分)ほどの場所にあります。結構、駅から距離があるのですが黒目川沿いを歩くので、自然を感じながらの30分の距離はとても良いお散歩コースでした。
妊婦さんは出来るだけ歩いた方が良いですから往復1時間歩けるのは良いチャンスです。
病院と助産院 健診の違い
病院と違うのは、予約した時間に待つことなく検診してもらえること。助産院での出産と言っても、妊娠期間中の前期までと30週、36週に病院診察があります。
私が通った2つの病院どちらも激混みで、予約していてもすごく待ち時間が長かったです。時間通りに見てもらえる助産院は働く女性にとってもありがたいなと感じます。
助産師さんとの信頼関係が育める
あとは助産師さんと出産までコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが出来るので、出産の時に安心でした。検診の度に体のこと、生活のこと、こんなことをやっておくと良いよ…など沢山のアドバイスを頂きました。
私はマタニティヨガやマタニティマッサージで妊婦さんとお話しする機会も沢山あるので助産師さんのアドバイスは今いらしているお客様達にもそのまま伝えています。
出産当日
いざ、出産。自宅だとどんな風に進むのか…。
とにかく何も考えずに歩く
2017年5月11日は満月だったので、もしかしたら今日産まれるかな?陣痛始まるかな?と思いながら起き、あれ?まだ陣痛が来る予兆全くナシ。
夜から朝にかけて陣痛始まって産まれる人が多いと聞いていたので、陣痛来ないなぁと思いながら起床しました。満月の期間が過ぎると次の新月のタイミングまで、このでっかいお腹を抱えてあと2週間も過ごすのは嫌過ぎる…と思いを巡らせながら、
春の暖かい陽気の中で”歩かなきゃ!出て来ないわ、この子、きっと!!”と思い立ちます。そして武蔵野中央公園まで歩くことに。保谷から武蔵野中央公園までは妊婦が歩いて1時間半です。トコトコと夫とお散歩し、公園でランチをして帰り道は体力は使いすぎないようにバスで帰ってきました。
妊婦は歩いて、疲れたら休む
あんまりに大きなお腹を抱えて、炎天下を歩くと疲れてしまいます。疲れたら休むが大事です。そして夕方はうたた寝で体力回復です。猫もお腹の上に乗って、早く出ておいで〜と伝えてくれました。

破水から始まる出産
うたた寝から目覚めた時点で破水が起こりました。そういう時に限って、夫はお店のテラスで植物の手入れとかしているんですよね。しかも携帯を近くに置かず、気づきもせずに。
すぐに助産師さんに連絡をして、様子を見に来てくれました。でもそんなに早く陣痛は進まないので、一旦、お帰りに。夕飯を食べつつ、陣痛の間隔を観察。
なんかすごい勢いで陣痛間隔が狭まって、えらい痛い!!
赤ちゃんの位置がおかしい
2時間後頃に、また助産師さんは様子を見に来てくれて、赤ちゃんの位置がおかしい事を発見。頭の位置は良いらしいが、足の位置がおかしいと。
なんかねじれているようなので、このまま進むと赤ちゃんがちゃんと出て来れないかもしれない…
さすが助産師さんです!!
赤ちゃんの態勢を立て直すべく、直立で立っていた私は横向きに(地面と平行になる事で、赤ちゃんが下に下りて来られないようにしながら、赤ちゃんの態勢を正常な状態へと戻そうとするわけです。)
赤ちゃんの位置を戻すための調整
この赤ちゃんの態勢を立て直すための時間が、私にとっては猛烈に辛い時間になるのです。だって散々、マタニティヨガで教えているのは、陣痛時にスクワットポーズを取ったり、歩いたりする事で、赤ちゃんが下に降りてくる手助けをする方法を学んだり教えたりしていたのですが、いざ、自分の分娩の時は、赤ちゃんを下に降ろすのではなく、降ろさないよう横向きになって時間を稼ぐ事をするのだから、反対な事をしているわけです。
やっぱり「起こってほしい事は起きず、起こって欲しくない事は起きる」、ヨガの精神を試されているのねぇ…なんて思いながら痛みに耐えました。
助産師さんは3度行ったり来たり
そして横向きで2時間半ほど過ごし、また助産師さんを招集。なので私の分娩では助産師さんに3回ほど行ったり来たりしていただきました。
無事、赤ちゃんの位置も治り、普通に分娩できることになり、助産師さんからはタイムリミットも伝えられ、「何時までに生まれなかったら病院ね〜」と。手遅れにならないように手配するのも大事なことですね。
スクワットポーズで頑張ったけど、膝立ちで出産
横向きで痛みに耐えた後、いよいよ分娩。スクワットポーズが一番良いかなぁと思いつつ頑張って見ましたが、なかなか上手く力が伝わらず産みきれず。最終的には膝立ちが良いなぁとなりました。
腕と脚に力を込めて、最後はふわーっとなった感覚が。お布団の上で、ソファの座面に体を預けながらの出産でした。生まれてすぐに、胸の上にのせてもらった息子の感覚は忘れられません。

いつ出産するか予測してみる
バースチャートと出産
私は占星術を勉強しているので、バースチャート(出生した時の天体図)を気にしていました。バースチャートを見る時に大事な要素は太陽の星座、月の星座、東の上昇宮が何座か?です。
太陽の星座は5月生まれなので牡牛座。月の星座は28日で12星座を回るので2〜3日で次の星座へと移動していきます。東の上昇宮も時間によってすぐに移動してしまうので、出生地と出生時間から割り出して調べることで分かります。
今は月星座のサイクル表がインターネット上で掲載されているので、事前にチェックしておくことができます。今回の出産の陣痛が始まった時は月は蠍座にいました。私自身のバースチャートは蠍座とあまり縁がないので、何となく蠍座の時には生まれないんじゃないかと思っていました。
月が蠍座から射手座に動くのは5/12 AM3:00頃。
私の太陽星座が射手座なので、多分、射手座になってから生まれるだろうなぁと思っていたら、本当に3:00を過ぎてから生まれました。私もたくさんの親子のバースチャートを見たわけではないのですが、何となく、母親の主要な星座と子供の主要な星座は関わりがあるように感じます。
大潮と出産
産科のある大学病院でお勤めのお客様からも、助産師さんからも潮の満ち引きと出産については教えてもらっていました。大潮の時に出産が多くなること、潮が満ちていく時に赤ちゃんが生まれること。
潮が引いていく時に頑張っても赤ちゃんは出てこないので、そのタイミングは休んで体力を温存させた方が良い事。
自然の流れって本当にすごいエネルギーですね。私の出産も満月の日に陣痛が始まり、潮が満ちてゆく時に。さらに月の星座が私の関わりの深い射手座に入った時に生まれました。
自宅出産のあと
移動がない自宅出産。出産直後から自分のベッドで寝られるのは最高です。あと、ゆっくりお風呂に入れた事。
生まれたばかりの赤ちゃんにずっと寄り添え、たくさんの友人や家族が生まれた日にお祝いに来てくれました。お祝いに来られるのは、ちょっと体力的に大変なので良い面でも悪い面でもあるけれど、友人たちと赤ちゃんの誕生の喜びを分かち合えたのはとても良い時間でした。
食事の支度が病院や助産院での入院と違い3食必要です。ありがたい事に、私の母も主人の母も料理をたくさんこさえて持って来てくれました。1ヶ月ほど差し入れをしてくれたので、本当に助かりました。
家族の協力と助産師さんの協力があり、大変でしたが、大満足な出産をすることができました。もしかしたら子供の態勢が治らずに病院で帝王切開だったかもしれないですが、もしそうだったとしても納得してその出産を受け入れられたと思います。
何が起こるか分からない出産で、その人、その赤ちゃん、それぞれの出産があると思います。自宅での出産を望んでも希望通りにならないかもしれません。
今回、私は自分の納得できる出産ができたと感じるので、また第二子があれば自宅での出産を希望すると思います。

これから自宅での出産もどうだろう?と考え中の方に少しでも参考になれば幸いです。そして出産を控える妊婦さんたちが安心して、心地よく出産に臨んでもらえたらと思います。