そろそろ子供達と一緒にアロマを使った何かを作ってみたいな…と考えていて、子供たちには作りごたえのあるMPソープを切って・溶かして・色付けて・香り付けして、自分好みに作ってもらいました。とっても簡単なので、親子時間におすすめです。
溶かして注いで melt and pourなMPソープ(グリセリンソープ)
手作り石鹸は作り方で大きく分けて3種類あります。
- 石鹸素地に香りなどを加えて作る手練りソープ
- 石鹸素地を切って溶かして、香りなどを加えて、型に注いで固めるMPソープ
- オリーブオイルなどの植物油に苛性ソーダを加えて作るCPソープ
子供と一緒に作るには手練りソープかMPソープが良いです。
CPソープは劇薬の苛性ソーダを使用するので中学生以上ぐらいになったら、一緒に作れるのではないかと思います。我が家では私たちがCPソープを作る時、子供達がいないか、大人が2人いる時にしています。
今回、小学1年生の1番目と幼稚園年中の2番目と一緒に作るのはMPソープです。MPソープは切って、溶かして、好きな色を付けて、好きな香りを加え、型に注いで石鹸の完成です。

MPソープはクリアとホワイトの2種類
MPソープはクリアとホワイトの2種類があります。
今回、私が準備したのはクリアにしました。
宝石っぽい感じの石鹸を作ってみようと思っていたのでクリアを準備しました。
お好みですので、好きな方を購入しましょう。
クリアとホワイトの両方を使って2層にする方法もあります。見た目はとっても可愛い石鹸が出来上がります。
ただ、使っていく途中でクリアとホワイトで2つにパカっと割れることが多いです。クリアとホワイトの融点が微妙に異なることが原因です。(私、使用中に分離するのが本当に嫌だったので20年前から層にするやり方はやってません。なので、もうどちらが固かったのかは忘れてしまいました。確か、ホワイトの方が融点が高く固く仕上がるはずです。)
2層にした1つの石鹸が溶けて崩れる速度も違うので、融点が低い方のクリアが早くなくなっていきます。私はクリアならクリアだけで作る方法が好きです。
MPソープ1個分の材料と型と道具
作りやすい分量、型、あったら良いなの道具をご紹介します。
MPソープ1個分の分量
- MPソープ 100g
- 精油 10滴(お好きな精油をご準備ください)
- 食紅 or マイカなどの鉱物パウダー(アースピグメント) or ターメリックなどのハーブ
子供が扱いやすい1つ分の分量です。
100gぐらいがちょうど良いと思います。
MPソープの色付けに使えるものは食紅やアースピグメント
私が今回、着色に使用したのはウィルトン社の食紅です。
アイシングクッキーを作る際に使用する着色料です。

アースピグメントで色付けする方法もあります。ピグメントは手作りのチークやファンデーションを作る時に使う素材です。
食品のターメリックパウダーは加えると黄色になります。アースピグメントやターメリックパウダーは溶けにくいので、よくかき混ぜる必要があります。
MPソープと着色料がセットになっている商品もあるので、初めての方はセット購入が良いかもしれませんね。
私はカフェドサボンというインターネットサイトで石鹸の材料を買うことがあります。石鹸に必要な材料が揃っているので、色々購入されたい方に良いサイトだと思います。
MPソープの香り付けは好きな香りの精油を選ぼう
精油はブレンドしても良いのですが、子供にとって精油を決め、必要な敵数を数えながら垂らすのは大仕事です。私は小さな子供には好きな香りを1つだけ選んでもらうだけで十分だと思います。今回はラベンダーとマンダリンを子供達が選びました。
大人の方は好きな香りを2〜3本選んで、ブレンドした香りを楽しんでみて下さい。
MPソープの石けん型は牛乳パックとクッキングペーパーで手作りする
石けん型も色々な種類が販売されています。可愛いものもたくさんあるので、お好きな型を購入されて作っても楽しいと思います。
我が家にはちょうど良い石けん型がないので、牛乳パックとクッキングペーパーで型を作ります。
牛乳パックは四角のまま、高さ10cmくらいの所で上部を切り落とします。牛乳パックの四角に合うようにクッキングペーパーを敷き詰めると簡単に型ができます。箱型に丁寧にクッキングペーパーを折って敷き詰めて下さい。

上手にクッキングペーパーが敷けなくても、それはそれで味なのでOKです。牛乳パックは耐油紙なのでクッキングペーパーを敷かず、直接注いでも大丈夫です。その場合、牛乳パックの底のバッテン印が付きます。使っていればなくなるものだし、気になる人は固まった後に包丁で削って整えるのも良いと思います。
MPソープ作りの時にあると便利な道具
- 耐熱性の容器
- 楊枝
- フライパンか角バッド
MPソープを溶かすための耐熱容器が必要です。
私は100mlビーカーを使っていますが、普通のご家庭にビーカーはないかもしれませんね。
ステンレスボウルでもガラスのコップでも大丈夫です。
ビーカーの良いところは2点。
- 注ぎ口が付いている
- 透明で着色した色が確認しやすい

楊枝は着色、着香させる際に混ぜるために使います。
私は電子レンジは使いません。フライパンか角バッドを使って湯煎で溶かします。
フライパンがテフロン加工の場合は、耐熱容器を乗せることで加工に傷がつくかもしれません。厚手のキッチンペーパーか布を一枚敷くと良いと思います。角バッドの場合は直置きで大丈夫です。グラグラするのが気になる場合は一枚敷いた方が安全です。
MPソープの作り方・切って溶かすポイント
小学生と幼稚園年中の子供たちに、包丁でMPソープを切ってもらいます。溶けやすい大きさに切りましょう。大きさはランダムでも問題ないです。

MPソープはサクッと切れるものではないので、小さな子供でも安全にカットしやすいですよ。ストンっときれないので、子供の包丁の使い方の練習に良かったです。必ず保護者の方が横について見てあげて下さいね。

私が生活の木の講習会などで石鹸作りを教えていたのが20年くらい前です。当時はあまり電子レンジでMPソープを溶かす…というやり方はしていなかったと思うのですが、最近は調べると電子レンジで溶かすようですね。電子レンジで溶かす時は爆発しないように、少しずつ加熱して様子を見ながら行いましょう。
私は昔ながらのやり方の湯煎で溶かします。その方が2ついっぺんに溶かす事ができます。(この日は友達の子供もいたので4つ同時に8つの石鹸を作ってます。)
フライパンか角バッドに水をはり、湯を沸かします。湯の量は出来るだけ多めにしましょう。湯の水位が低すぎると、なかなか溶けません。

しっかり沸騰させてから、MPソープの入った容器を入れます。湯煎にあてたら、火は必ず弱火にしましょう。溶けムラがあるようなら楊枝を使って混ぜて、MPソープを完全に溶かします。

完全にMPソープが溶けたら、耐熱容器を取り出します。とても熱いです。火傷をしないように注意しながら取り出しましょう。耐熱容器を倒してしまわないように行って下さいね。

MPソープの色付けをウィルトンの着色料でするポイント
色付けから行います。
精油は熱で香りが蒸散されるので、温度が高い状態で精油を入れないようにしましょう。なので、色付け→香り付けの順番で行うと良いです。
ウィルトンの着色料を使う場合は、楊枝を突き刺して、着色料を付着させます。

その楊枝と溶かしたMPソープの中に入れます。よく混ぜて色を均一にしましょう。

もし、1回の着色では色が薄く、もっと濃くしたい場合は、楊枝をその都度新しいものにしてウィルトンの着色料を加えていきます。
ウィルトンの着色料は食用でもあるので、MPソープが混ざらないように注意しましょう。
MPソープに精油を入れるポイント
精油を扱う時は必ずボトルを傾けるだけにしましょう。絶対にボトルを降らないで下さい。
2種類以上の精油をブレンドする場合は、
入れる滴数が少ない精油から注ぎます。
予定よりも多く入れすぎてしまった場合は、次の加える精油の滴数を調整して
分量以上に入れすぎないように気をつけましょう。
最後のボトルで入れすぎた場合は、どうにもなりません。
100mlに対して10滴の精油は1%濃度で高濃度ではありませんから、
数滴多くなっても問題はありません。
MPソープの型入れ・型抜きの方法
色付け、香り付けができたら、型へ一気に流し入れます。サッと手早く行いましょう。

表面に気泡が多ければ、楊枝でつついて
泡を消しておくと表面が綺麗に仕上がります。
石鹸が完全に固まったら型から取り出します。クッキングペーパーも取り外しましょう。MPソープは固まったら、すぐに使用できます。熟成の時間などは必要ありませんので、精油のフレッシュな香りバスルームで楽しみましょう。


MPソープの保管方法
たくさん作って保管する場合は、クッキングペーパーで包んで、ジッパー付き袋に入れます。直射日光の当たらない冷暗所で保管しましょう。

冷蔵庫に入れた方が良いですか?と質問されることがありますが、冷蔵庫には入れません。取り出した後に結露が発生するので常温で保管する方が良いです。
まとめ
子供と一緒に楽しく作れるMPソープは親子の時間にぴったりです。好きな色を選んだり、精油の香りを嗅いでみたり。子供達が悩みながら選ぶ姿を見ると、子供の色々な感情と触れ合えます。
出来あ上がった石鹸を嬉しそうにキラキラとした目で見る姿も、とても可愛いです。
もちろん、大人だけで作っても楽しいですよ。オリジナルソープ作りを楽しんで下さいね。