Home » ブログ » 暮らし » 猫日記 » 保護猫ウーシャンフェン3年目|全抜歯から元気を取り戻すまでの記録

保護猫 ウーシャンフェン

我が家の3番目の猫はウーシャンフェンという名前の女の子です。お料理好きな人はウーシャンフェンが何か分かりますね。中華料理で使うミックススパイスの五香粉の中国語読みです。2番目の女の子がクミンなので、スパイス繋がりで名付けました。

2021年4月下旬に虹の橋を渡りかけていたこの子を保護。ガリガリで毛もボサボサ。かなり弱っていたから捕まえられたのだと思います。

保護したばかりの時のウーシャンウェン

“超”が何個も付くほどのビビり

先住猫2匹とゆっくりゆっくり会わせましたが、お互いに歩み寄れず…1番目の男の子猫・トラフグタと接触するとウーシャンは怖くて失禁したりするので保護してからずっと隔離できる廊下で過ごしてもらっています。

もちろん早く一緒に過ごせるようにと思って、色々と努力をしたのですが、ウーシャンにとって、絶対に襲われない安心できる場所は廊下に設置したキャットタワーのボックスの中なのです。

保護した1年目はまったく動かず、夜中に動いている気配もなく…トイレにだけ行くという生活だったと思います。2年目から少しずつ動き出して、廊下の柱にバリバリと爪を研ぐようになったり、夜中に走る音が聞こえるようになったり。毛艶が良くなったのも2年目からなので、ようやっと体のエネルギーが戻ってきたという感じだと思います。

ひどい歯槽膿漏で奥歯は全抜歯

保護したばかりの時、フードをあげればすぐに元気になるだろうと思っていたけれど甘い考えでした。口の中は血だらけで、固形物を食べることができず、高エネルギーの流動食をあげていました。それでも体重は増えず…獣医さんと相談して犬歯以降の奥歯を全抜歯する事に。

それから少しずつ固形物が食べられるようになって、1年以上かけて元気になってきたという感じです。やっぱり一度弱ってしまうと、そう簡単に「はい、元気!」にはならないのだなと実感しています。

ゆっくり、ゆっくり…体を休ませて、ひたすら寝て、そして体が癒されていくのだと思います。ウーシャンには1人でゆっくり過ごす時間が必要だったのだと思います。

保護して2年目から人間に甘えるように…

私とウーシャンの逢瀬は子供達が寝て静かになってから、廊下で繰り返されました。ウーシャンは猫は嫌いだけど人間は好きみたいです。撫でられるとゴロゴロ、スリスリして。最高に可愛い瞬間です。キャットタワーも最上部へ登って寛げるようになったのも2年目を迎えてからです。

保護して3年目ではじめてお見送り

そして保護して2年2ヶ月。はじめてウーシャンが私の見送りのために出てきてくれました。

もちろん子供達が外出していて、私しかいない時。でも、すごい感動です。ここまで自分の殻の中に閉じこもるように暮らしていた猫が、少しずつ変化して、行動に表して示してくれたんだなと涙、涙な飼い主なのです。

更に!
撫でてあげると、前足でフミフミを始めたのです。もう私の心の中で絶叫です。本当に絶叫すると怖がられるので、心の中で!が大事です。

こうやって甘えて、猫らしく過ごしてもらえたらいいなと思います。お客様で保護猫に詳しい方から、「保護猫は3年過ぎると家ネコらしくなる」と聞いたので焦らずに、ウーシャンのペースで過ごしてもらおうと思います。いつか我が家のお家全体に張り巡らされたキャットウォークを走り回る姿を夢見て…。

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