妊娠中に香りを楽しみたいけど
お腹の赤ちゃんには大丈夫?影響ない?
と心配な方も多いかと思います。

今回はとてもポピュラーなラベンダー精油を上手に使って
妊娠・産後に役立つ方法
をお伝えしたいと思います。

Table of Contents

妊娠中のラベンダー精油の最も安全な使い方は芳香浴

ラベンダーに限らず、どの精油であっても
妊娠期間中全ての期間で精油を嗅いで頂いても問題ありません。
お好きな香りをお部屋に漂わせてリラックスする時間を作りましょう。

精油はシングルで楽しむのも良いですが、2〜3種類をブレンドすると相乗効果もあり効果的です。
アロマショップで既にブレンドされているブレンドオイルを購入するのでも良いし、シングルのアロマオイルを購入して、その都度、オリジナルブレンドを楽しむのも良いでしょう。
ブレンドレシピを載せておくので、参考にされて下さいね。

ラベンダー精油を香らせる室内芳香浴の方法

8畳ほどの空間に3〜5滴の精油をアロマストーンやアロマランプに垂らして
香りを空気中に拡散させて、芳香浴を楽しんでください。

妊娠中や産後は刺激に敏感な時期です。
香りが強いと感じたら換気をして、香りを薄めましょう。

私はフレーバーライフ社のアロマストーンを愛用しています。精油は熱によって拡散されるので、熱を用いないアロマストーンはマイルドにゆっくり香りが空気中に拡散されていきます。加熱されないので熱による精油の変性もなく、ダイレクトな植物の香りが楽しめるのもアロマストーンの良いところです。

アロマランプやアロマディフューザーは蒸散速度がストーンに比べれて速いので素早く空気中に香りを漂わせたいのであれば加熱式の芳香器を使いましょう。

アロマストーンは子供やペットがいる家庭にピッタリ

我が家は小さな子供やペットがいるので、
割れにくく、電気式でないストーンがピッタリだと感じています。

特にフレーバーライフのアロマストーンは受け皿がなくストーンの下部に釉薬が施されています。
一般的なアロマストーンは陶製のお皿が付いている事が多いです。受け皿がない分、割れて子供やペットへの怪我を心配しなくて良いのが安心です。

フレーバーライフの精油も手頃な価格で安全に使えるブランドです。精油ボトルの蓋上部に精油のネームシールが貼ってあるのが、私としては嬉しいポイントで愛用しているブランドの1つです。

おすすめラベンダー精油のブレンド

ラベンダーはどんな種類の香りも包み込んでくれる包容力の高い精油です。
なんでも良いと言えばなんでもOKな自由な発想を楽しめる精油です。

私がよく妊婦さんのケアに使用するブレンドをお伝えします。

妊娠中の芳香浴・リラックスブレンド

疲れた気持ちを癒して、元気を与えてくれるブレンドです。肩の力を抜いて、呼吸を深く促してくれます。

  • ラベンダー 2滴
  • マンダリン 1滴
  • フランキンセンス 2滴

妊娠中の芳香浴・リフレッシュブレンド

つわりや胃の圧迫感がある時や疲れているけど、お仕事を頑張らなければいけない時に活力を与えてくれるブレンドです。

  • ラベンダー 2滴
  • グレープフルーツ 1滴
  • ペパーミント 2滴

妊娠中の芳香浴・森林浴ブレンド

森の中にいるような、森林を感じ、深く深呼吸をしたくなるような香りです。

  • ラベンダー 3滴
  • シダーウッド・バージニア 2滴

妊娠中の精油の積極的な吸入は注意

お部屋全体に漂う香りを楽しむのはOKですが、鼻を積極的に近づけて吸い込むのは注意して下さい。

もちろん短時間の吸入で何かが起こることはありません。
芳香浴と積極的な吸入は異なるという事を知っておいてください。

妊娠初期から妊娠中期のラベンダー精油の使い方と禁忌

妊娠初期から妊娠中期は芳香浴以外の方法は控えましょう。この期間はお腹の中で赤ちゃんの脳、神経、骨、筋肉など様々な体の機能が作られている最中です。そのため、ラベンダー精油以外の精油も使用に注意が必要な時期だと覚えておきましょう。

妊娠中から産後まで、さまざまな精油の使用の禁忌についてまとめたページもあります。ご参考にされて下さい。

妊娠初期から中期にラベンダー精油が含まれる化粧品は使える?

すごく心配な方、敏感な方は控えた方が良いです。

私の経験もお話しておきます。私は3回の出産をしています。妊娠期間中通して、ラベンダー精油入りの化粧水とオイルを使っていましたが何も問題はありませんでした。

だからと言って、全ての方に安全だということではありません。あくまで症例1だと思って下さい。

私自身、大変健康な妊婦でしたし、化粧水とオイルも自分自身で作ったものだったので0.5%以下の濃度にしていました。全身に使うのではなく、顔や首の局所的に使用しているので使用量としてはごくわずかだと思います。

赤ちゃんのことがあるので、何度でもお伝えしますが、不安だと思ったら使用しないことです。自分の体調や経験を通じて大丈夫だと思えばお使い頂くのが良いかと思います。

妊娠後期のラベンダー精油の使い方

マッサージオイルなどで精油を使用したい場合は0.5%以下のブレンドで使用可能です。この0.5%濃度はかなり希釈濃度としては低いものなので、安全にお使いいただけるラインだと思います。

ですが、心配な方、皮膚が薄い方、炎症が起こりやすい方は37週以降から使用するようにされて下さい。本当に心配なら妊娠期間中はラベンダー精油は使用しないが一番です。心配しながら使用しないようにしましょう。

妊娠中の手作りマッサージオイルの濃度は0.5%

精油1滴は0.05mlです。10mlの植物油に対して1滴を混ぜると0.5%のブレンドオイルになります。

妊娠後期のためのマッサージ用ブレンドオイル

ブレンドオイルを作って妊娠線対策や安眠のためのマッサージをしてみましょう。作ったブレンドオイルを手のひらに適量垂らし、両手で軽く擦りながら温めます。両手のひらをお腹や鎖骨したに当てて、ゆっくりと優しく撫でてマッサージします。体温で温まると香りが上昇し、ラベンダーの香りを楽しみながらセルフマッサージを行えます。

  • ホホバオイル 50ml
  • ラベンダー精油 1〜5滴

この2つを保存ボトルの中へ入れて、蓋をしっかり閉めて混ぜ合わせます。

香りをブレンドしたければ、マンダリンやフランキンセンスのオイルを
精油の合計が5滴以下になるようにブレンドしましょう。

正産期37週から分娩直前までのラベンダー精油の使い方

正産期に入ると、今日かな?今日かな?とソワソワし始めたり…
予定日直前や予定日を超えると、まだかな…と焦ったり。

出産は頭も体も心も緩まなければ始まりません。
ぜひ頭も体も心も緩ませるためにラベンダー精油を使ってみましょう。

入浴法

お風呂に3滴以下でラベンダー精油を垂らします。温かいお湯に浸かりながら、ラベンダーの香りを堪能してゆっくりぼーっとしましょう。

私は妊婦さんにはフットバスを強くオススメしています。全身浴は心臓がバクバクしてしまう人やお腹が重くてゆったりできない方はフットバスでリラックスして下さい。

フットバスの詳しい準備の仕方は別のページでご紹介しています。
フットバスで逆子解消。出産準備や陣痛促進にもオススメ

分娩中のラベンダー精油の使い方

いざ陣痛が始まってお産が始まったら精油を使ってみたいですか?その場合、準備が必要です。お産という極限の状態で、急に精油を取りにいくのは難しいでしょう。

精油を焚いたり、フットバスをしたり、入浴に使用しても良いです。病院で分娩する予定の方は、香りを焚いてもOKなのか確認しておきましょう。病院に芳香器があれば準備をしてもらいます。なければ、ラベンダー精油とアロマストーンを一緒に袋に入れて分娩セットに準備します。

陣痛が起こっている最中もフットバスができるのなら行ってみましょう。入浴が可能であれば半身浴を行うのも有効です。その際に、上記でご紹介したように3滴以下のラベンダー精油を垂らしましょう。

出産後のラベンダー精油の使い方

ご出産が終わったら、寝不足と体力低下を実感する事でしょう。会陰の痛みや不快感も感じるかもしれません。

産後に寝不足が続くならラベンダー精油の芳香浴

芳香浴を楽しみましょう。上記でご紹介したブレンドをお部屋に漂わせてみましょう。5滴程の香りの強さであれば、赤ちゃんにも問題はありません。

産後の会陰の不快感にラベンダー精油の使い方

会陰の痛みや不快感がある場合は上記でご紹介したブレンドオイルを会陰に塗布します。手を洗って清潔にしてから、患部に塗布するようにしましょう。デリケートゾーンはとても敏感な部分ですので0.5%濃度を守って使用しましょう。

赤ちゃんや子供へのラベンダー精油の使い方

赤ちゃんが成長するにつれて外出する機会が多くなります。虫に刺されたり、転んで傷を作ったり、皮膚が乾燥して痒くなったり。そんな時もラベンダー精油が役立ちます。

虫刺されにラベンダー精油の原液塗布

虫刺されは局所的に使うのであればラベンダー精油の原液塗布が可能です。ラベンダー精油をティッシュや綿棒に1滴取り、患部に塗布します。

やけどにラベンダー精油の原液塗布

やけどの場合もラベンダー精油の原液塗布が有効です。流水でしっかり患部を冷やした後にラベンダー精油をティッシュや綿棒に1滴取り、患部に塗布します。

切り傷にラベンダー精油の原液塗布

転んで傷を作ってしまったら、傷口を流水で洗い清潔にします。ラベンダー精油をティッシュや綿棒に1滴取り、患部に塗布します。

皮膚の乾燥からくる痒みにラベンダー精油のブレンドオイルやクリーム

子供の肌は乾燥しやすく、皮膚が成長に伴って伸びることから痒みが生じやすくなります。その場合は原液塗布ではなく、ブレンドオイルや市販クリームにラベンダー精油を混ぜて乾燥した肌に潤いを与えつつ、痒みを鎮静させましょう。

上記のブレンドオイルを使用してもOKですし、市販クリームを使う場合は別ページでご紹介しているのでご参考にされて下さい。

市販のクリーム・セタフィルをアロマでアレンジ!簡単手作りアロマクリーム

ラベンダー精油の原液塗布について

アロマテラピーを学んだ方は精油の原液を塗布してはいけないと学んでいると思います。基本的に精油の原液を肌に塗ることはできません。

例外的に使えるのはラベンダー精油とティートリー精油のみです。

原液を塗布する場合も、局所的に少量使用するようにして下さい。ティッシュの先端や綿棒の先に1滴とり、傷口にのみ塗るようにしましょう。大量の原液を塗り広げることは危険なのでしないで下さい。そんなことをしたら、皮膚がかぶれます。

暮らしの中にラベンダー精油を取り入れてみよう

ラベンダー精油は私の生活の中で欠かせない精油です。肌ケアにも良いし、傷の修復にも良いです。もちろん心を落ち着かせるのにも役立ちます。

妊娠期間である初期から中期を除けばあらゆるトラブルに対処してくれるような万能精油です。妊娠から産後まで、赤ちゃんを育てるには楽しさもたくさんありますが不安もたくさんあります。